2015年03月30日
インプレ シマノ15ツインパワーC3000HGM

シマノの新作スピニングリール15ツインパワーC3000HGMのタックル
インプレッションです。
発売から一ヶ月程度経過して、少し遅目のインプレッションですが、ご容赦
下さい。
外観
んー。もともと、シマノってステラ以外のスピニングモデルの多くが地味目で
このツインパワー自体が、ステラの汎用モデル的な意味合いもあって、尚地味
ですよね。実売3万円超えるモデルだから、もう少し派手さがあってもいいかな。
と、個人的には思います。
機能面 新技術全般
おそらく購入を検討している方の多くはすでに研究している方も多いと思いますので、簡単に
列挙しておきますね。
●HAGANE”ギア・・・・肉厚化、大径化した超々ジュラルミン冷間鍛造ギア。メーカー比75%
耐久性能アップ
●高剛性ローター・・・・新形状ローター高負荷時の歪みを50%削減
★コアプロテクト・・・・独自の撥水処理(水玉効果)で内部への侵入を防ぐ機構
★S-DIRECT GEAR・・・・ピニオンギアに弾性部材を配置して巻き上げ時のガタツキを
排除
★低摩擦ローラークラッチ・・・・新形状ストッパーベアリングにより摩擦抵抗を約25%低減
シルキーなまま、軽く力強い回転を実現
★Gフリーボディ・・・・ウォームシャフトの配置上に移し、重心をロッドに近くして体感的な
リールの重さを軽減
★大径ベール・・・・一回り太いワンピースタイプを採用。合成Up
★大径ドラグノブ・・・・大きくなってつまみ易くなった
★ベールの開き角度拡大・・・・キャスト時の不意な返りを抑制。ラインブレイクを防ぐ。
★新形状ラインクリップ・・・・線径の太いショックリーダーをもしっかり確実にホールド
それぞれの詳しい解説はメーカーホームページにて確認してください
●(2)はツインパワー独自★(8)は14ステラと共通
そうです。ご存知の通り、基本は14ステラベースの(3万円するけど)廉価モデルですね。
廉価なパーツは重い代わりに強度があるというのが通説なので、その通りかなと思います。
しかし、実際毎作すごい売れるのがこのツインパワー。価格バランスと機能面がニーズに
マッチしてるんですね、きっと。
さて、では機能面を中心に個人的名インプレッションに移ります。
機能面 ①巻き(心地とパワー)
そもそもステラとツインパワーはシマノのラインナップの中でも「コアソリッド」系として、
自重やローター慣性、つまり巻感度を犠牲にしても、「滑らかさ」や、「強度」を売りに
したモデルです。確かに、「クイックレスポンス」系のレアニウムCi4+等と比べると
シルキーで滑らか。よく言われる「巻いていて気持ち良い」と言えます。また、ギアも
従来設計よりも肉厚+大口径化ギアですので、負荷がかかった状態でのパワーも
申し分ないです。
但し!14ステラのマイクロモジュールギアのシルキーさとは比べるまでもないです。
当たり前かもしれませんが、全然ステラのそれには及びません。14ステラと倍額近
い価格差の80%くらいはこの巻き心地かなーと思います。別の意味で行くとそれく
らい14ステラの巻き心地は異次元です。店頭でぜひ比べてください。
ところが、これもよく言われることですがその差は実釣性能にあまり関係ないです。
そう言った意味で良くと半額程度の価格で14ステラ的性能を有するツインパワーは
お買い得ですよね。
機能面 ②感度(自重と巻き軽さ)
リールのそのものの感度って、持論でいけばやはり≒「軽さ」です。軽さには2つあって、
一つは自重の軽さ、もう一つが、軽量コンパクトなローターから来る巻きの軽さ。
しかし前述の通り、ツインパワーとは「コアソリッド」系統ですから、カーボン樹脂Ci4+
を使用せず、重厚≒タフ&スムースを売りにしたモデルですから絶対的に自重が重いです。
ボディとローターにCi4+を搭載したレアニウムCi4+2500Sとの比較で(185g)との自重差
65g!これは大きい。ライトゲームを中心とする「感度が命」な釣りには少し不向きかもしれま
せん。ただし、実釣でいうならばタックル全体の感度となるとロッドとのウエイトバランスが重
要ですから一概には言えませんけどね。
機能面 ③タフさ
まーこれがこのツインパワーの一番のセールスポイントです!手にとって見ると、レアニウム
系のそれとは全く異なるカッチリ感が伝わってきます。頑丈です。また、今回はステラ譲りの
防水システム「コアプロテクト」を積んでますから、本体の強度Upだけでなく、塩ガミなど劣化
を助長するリスクを排除するいわば「予防」的なタフさも兼ね備えてきたというところが、魅力
といえるのではないでしょうか。
比較してみた

VSステラ
実は・・・・14ステラと15ツインパワーってそんなに自重違いないんです。其の差20g
なんとなくステラだから軽いんでしょ?的なイメージあると思いますが、それほどでもない。
そうなると、やはりステラとツインパワーの最大違いは「マイクロモジュールギア」ですね。
原稿モデルではステラのみ有することを許された無二のシルキーフィールはツインパには
搭載されませんでした。来季予想される16ヴァンキッシュ(?)に期待。初代ヴァンキに劣
らぬ神モデルの予感ですね。
VSダイワ 13セルテート
3万円程度の売価でメタルボディのタフモデルというとライバルがセルテートでしょう。価格差
は13セルテートが5,000円程度お高いですね。私、いろんなリール触る機会があって毎回
思うのは、メーカー問わず価格設定というのは本当に正確に設定されているなーということ
です。
そう。結論は13セルテートの方が(価格が高いだけに)若干質感が良いと私は感じました。
自重こそ同じですが、やはりローターが樹脂とザイオンの違いというところですかねー。あと、主観
ですが、若干13セルテの方が巻きもなめらかな気がしました。
つまり、価格は妥当なので、あとはみなさんの予算に応じて選んで下さいといった所。5000円の
価格差が気にならないなら、セルテートが純粋にオススメです。私は。
★日本製
何気にこれはツインパワーの良い点だと思う。あまり関係ないけどダイワのベイトリールは最近高級
モデルも海外生産してますけど、やっぱり日本製はクオリティが違うとわたしは思いますよ。
海外製は仕上げや梱包から荒い。これは明確だと思います。よって、日本製であることは未だ持って
価値があります。これは絶対そうだとおもう。ダイワさん、ジリオン(ベイト)日本で作って欲しかったです
。。。。関係ないけど。
★ドラグ
ステラのコイルドウェーブは非搭載ですが、スプールにボールベアリング入ってますから、リジッド
サポートドラグです。つまり、旧作11ツインパワーと同等のドラグ性能と言って良いかと思います。
まとめ
15ツインパワー、歴代のツインパワー同様、実釣性能に対して価格設定が非常にお値打ちかなと思い
ます。自重含め、ほぼステラと同様の機能を持ちながら、価格は3万円弱という設定はやはり魅力ですね。
ただし、デザインがこれも歴代同様おとなしすぎるかなーと個人的にはおもいます。
また、今回はコアプロテクトという防水性能も追加されてますから、シーバスやエギングなどリールを酷使
する釣りには更にオススメできる一作ですね。
ただし、5,6千円の投資が問題なければ13セルテートという選択肢もありです。どっちでも買っていいよ
と嫁さんに言われたら、私はセルテート買うかな。デザインも好みだし。
あと、当然、拘るならステラ買いましょう。マイクロモジュールギアの巻き心地は異次元ですんで。
実釣性能に対するコストパフォーマンスはNo1!
リールインプレッション記事一覧
《ハイエンドクラス》実売3万円以上









《ミドルクラス》実売1・5~3万円程度













《エントリークラス》実売 ~1・5万円程度








Posted by いまたろう at 22:53│Comments(2)
│タックルインプレ
この記事へのコメント
c3000hgm現行品にはないようですが廃番でしょうか?
Posted by j at 2017年01月28日 19:47
すいません
C不要ですね。
C不要ですね。
Posted by いまたろう
at 2017年02月04日 20:07
